最近、「私は一体何が好き」という問題を最近ずっと考えています。確か、楽しい映画を見たり、美味しい料理を食べたりすることは面白いですが、それは本当に「好きなこと」ですか。
人はよく他人の承認を求めるために自分を変えます。日本に来てから、私は知らないうちに文化イベントを次々と消費している気がします。今週Xを眺めていたところ、来年1月放送のアニメが映画館で先行上映され、声優3名の挨拶もあると知り、ほとんど迷わずにチケットを購入しました。しかし、購入してすぐに「私は本当にこの作品が好きなのだろうか」と疑問が生まれました。誰より早く内容を知りたいからなのか、声優を見たいからなのか、あるいは「詳しい人」として振る舞いたいだけなのか。提示された需要にそのまま乗っているだけではないかと思いました。

振り返ると、同じような消費が多かったです。美術展、博物館、特別展示、ライブ、私はチケットを購入し、時間を使って会場に入り、展示や舞台を鑑賞しました。でも会場を出た私は、入る前と何も変わっていなかったです。それでも自己紹介では「博物館が好きです」「ライブが好きです」と言ってきました。しかし、その「好き」は行動としての形にとどまっていて、作品と自分の間に生まれる感触が欠けていたのではないかと感じています。
そして、もし本当に好きなら、作品と関係を持てたはずです。ただ行くだけではなく、何かを受け取るはずです。でも私はその瞬間をよく逃している気がします。これからは、好きと言う前に、それが自分の本当の気持ちなのか考えたいと思います。